Microsoft Teamsでのドキュメント管理案

開発環境におけるファイル管理は「Git」や「SubVersion」を利用されている方が多いと思います。
ただ、Gitについては分散開発及びテキストデータの管理に主眼が置かれていて、仕様書などのドキュメント、特にWORDやEXCELのデータ管理には不都合な点が多いです。

WORDやEXCELなどOffice Applicationを利用する為にOffice365の契約をしている会社は多いと思いますが、その為、グループウェア(最近ではコラボレーションプラットフォームと言う?)である「Microsoft Teams」を利用されてる方も多いと思います。

開発におけるDRやディスカッションもTeams上で行われている事が多くなってきているので、Teams上でのドキュメント管理について調べてみました。

機能比較:

ドキュメントに管理に必要な機能としては、いくつかあると思うのですが、独断と偏見で以下の様な機能について比較表を作ってみました。😉
No機能GitTeams
1フォルダ分けリポジトリ単位チーム/チャネル単位
2アクセス制限リポジトリ単位チーム単位
3排他制御分散開発志向の為出来ないCheck Outで排他可能
4更新履歴Commit毎更新毎
5ファイル日付Pullした日時更新日付
6差分比較Officeの比較機能を利用可能Teams上で差分箇所の色分け可能
7ローカル同期定期同期は可能自動同期
8ファイルリンクリポジトリ内別のチームのファイルもリンク可

Teamsの主眼はコラボレーションツールなので、ファイル管理については裏で動いているのは「Sharepoint」の様で、その上にTeamsの皮を被せているだけの様です。😅
その為、Teamsの画面からは操作出来ない様な事でも、Sharepoint上では出来たりします。
上記の比較表における機能は、Sharepoint上で出来る事を加味して記載してあります。

現時点の結論:

上記冒頭でも触れましたが、Gitはテキストデータの更新管理と分散開発が主眼に置かれているので、バイナリのドキュメント管理には向いてないです。😅
最近はMarkdownやPlantUMLなどドキュメントもテキストデータで保存する向きがある様ですが、現時点ではやはりWORDやEXCELのドキュメントデータは外せません。(過去の膨大なドキュメント資産のほとんどがWORDやEXCELなので…)

この為だけに未だ数年~10年ぐらいはバイナリデータでのドキュメント管理が外せないと思います。
上記を踏まえて現時点では、Teamsにおけるドキュメント管理は十分実用的と思われます。😊

WORD/EXCELの同時編集:

上記では排他制御を機能としてピックアップしてますが、Sharepointを使っている場合WORDやEXCELの複数人による同時編集も可能です。
この場合、古いドキュメントである拡張子"*.doc"や"*.xls"のファイルは、新しい形式である"*.docx"や"*.xlsx"に変換した上でアップロードしましょう。😎
そうでないと同時編集が出来ません。


・・・

蛇足の愚痴:

Teamsにせよ、その裏のSharepointにせよクラウドベースのシステムでは、今までのローカルにあるファイルという構成単位のイメージとは違う様です。
今、画面で開いているファイルはクラウド上のファイルなのか、それともローカルのファイルなのか曖昧です。
通常の操作においては、クラウドのファイルを開いているつもりが、同期出来なくて別名保存を余儀なくされるなど、非常に判り難いです。😆

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